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遍
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へん
ふりがな文庫
“
遍
(
へん
)” の例文
「見たことのない武家ださうで、——若くて好い男で、
身扮
(
みなり
)
も惡くなかつたが五
遍
(
へん
)
も六遍も店を覗く樣子は變だつたさうですよ」
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先生は同じ言葉を二
遍
(
へん
)
繰り返した。その言葉は
森閑
(
しんかん
)
とした昼の
中
(
うち
)
に異様な調子をもって繰り返された。私は急に何とも
応
(
こた
)
えられなくなった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「こらっ、何をする」と
言
(
い
)
う大きな声がして、
狐
(
きつね
)
がくるくると四
遍
(
へん
)
ばかりまわって、やがていちもくさんに
逃
(
に
)
げました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
むこはそのまゝわがいへにはせ入り、をどりは
猶
(
なほ
)
家にもおし入りてをどりうたふ事七八
遍
(
へん
)
にしてどろ/\と立さり、
再
(
ふたゝ
)
びはじめのごとく
列
(
れつ
)
をなして他の壻の家にいたる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
四
(
よ
)
つ
角
(
かど
)
の学校の、道具を売っているおばさんの所まで来ると帽子のやつ、そこに立ち止まって、
独楽
(
こま
)
のように三、四
遍
(
へん
)
横まわりをしたかと思うと、調子をつけるつもりかちょっと飛び上がって
僕の帽子のお話
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
その次には
鬼瓦
(
おにがわら
)
ぐらいな
大硯
(
おおすずり
)
を担ぎ込んだ。これは
端渓
(
たんけい
)
です、端渓ですと二
遍
(
へん
)
も三遍も端渓がるから、面白半分に端渓た何だいと聞いたら、すぐ講釈を始め出した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
清人
(
せいひと
)
顧炎武
(
こえんぶ
)
が
亭林遺書中
(
ていりんゐしよちゆう
)
に
在
(
あ
)
る〔金石文字記あるひは〔
碑文摘奇
(
ひぶんてきき
)
(藤花亭十種之一)あるひは
楊霖竹菴
(
やうりんちくあん
)
が〔古今
釈疑
(
しやくぎ
)
中の
字体
(
じてい
)
の
部
(
ぶ
)
など
通巻
(
つうくわん
)
一
遍
(
へん
)
捜索
(
さうさく
)
したれども
※
(
きやう
)
の字なし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
僕は大循環は二
遍
(
へん
)
やったよ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
清人
(
せいひと
)
顧炎武
(
こえんぶ
)
が
亭林遺書中
(
ていりんゐしよちゆう
)
に
在
(
あ
)
る〔金石文字記あるひは〔
碑文摘奇
(
ひぶんてきき
)
(藤花亭十種之一)あるひは
楊霖竹菴
(
やうりんちくあん
)
が〔古今
釈疑
(
しやくぎ
)
中の
字体
(
じてい
)
の
部
(
ぶ
)
など
通巻
(
つうくわん
)
一
遍
(
へん
)
捜索
(
さうさく
)
したれども
※
(
きやう
)
の字なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さて夜に入れば
千垢離
(
せんこり
)
をとり、百度目に一
遍
(
へん
)
づゝかしらより水をあぶるゆゑ十遍水を
浴
(
あぶ
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
遍
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
“遍”を含む語句
一遍
遍照
何遍
遍歴
遍路
遍在
遍参
遍照院
定遍
遍照寺
光明遍照
遍路人
万遍
百万遍
遍満
遍身
萬遍
普遍
一遍上人
南無大師遍照金剛
...