“万遍”の読み方と例文
旧字:萬遍
読み方割合
まんべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅行中のいろんな役割は万遍まんべんなく塾生全部にふりわけられていた。出発から帰塾まで、全く役割なしですませる塾生は一人もなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
道や空一面に濃く靄がかゝり、それに午前の陽が万遍まんべんなく映じて、色つきのジェリーの中を歩いて行くような感じの日でした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
始めてこの下宿へ来た野村は、万遍まんべんなく部屋の中を見廻してから、俊助の指さす安楽椅子へ、どっかり大きな尻を据えた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)