“普遍”の読み方と例文
読み方割合
ふへん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いはんや私は尋常の文人である。後代の批判にして誤らず、普遍ふへんの美にして存するとするも、書を名山に蔵するていの事は、私の為すべき限りではない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かえるを食べ始めたのもフランス人だと聞いた。食用蛙は近来きんらい日本でも養殖されるが、本場のフランスにおいてさえまだなかなか普遍ふへん的な食物とはなっていないようだ。
異国食餌抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
またそれを普遍ふへんする予言者の声にも自ら多大な関心をはらう習性があった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)