トップ
>
通掛
>
とおりかか
ふりがな文庫
“
通掛
(
とおりかか
)” の例文
「いかさま、そうもござりましょう。実はせんだって
通掛
(
とおりかか
)
りに見ました。聖、何とやらある故に、聖人と覚えました。いや、老人
粗忽
(
そこつ
)
千万。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日
(
きょう
)
この
町
(
まち
)
を
何
(
なに
)
かの
用
(
よう
)
でちょっと
通掛
(
とおりかか
)
ったので、この
場所
(
ばしょ
)
へ
立寄
(
たちよ
)
ったとのことで。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と、
通掛
(
とおりかか
)
りに、めし屋へ声を掛けて
行
(
ゆ
)
きました。が、
※
(
ぱっ
)
と燃えてる
松明
(
たいまつ
)
の火で、おくれ毛へ、こう、雪の散るのが、白い、その頬を
殺
(
そ
)
ぐようで、
鮮麗
(
あざやか
)
に見えて、いたいたしい。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
往年
(
いんぬるとし
)
、雨上りの朝、ちょうどこの
辺
(
あたり
)
を
通掛
(
とおりかか
)
った時、松の
雫
(
しずく
)
に濡色見せた、
紺青
(
こんじょう
)
の尾を
豊
(
ゆたか
)
に、
樹
(
こ
)
の間の
蒼空
(
あおぞら
)
を
潜
(
くぐ
)
り潜り、
鵲
(
かささぎ
)
が急ぎもせず、翼で
真白
(
まっしろ
)
な雲を泳いで、すいと
伸
(
の
)
し、すいと伸して
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その蜘蛛の巣を見て、
通掛
(
とおりかか
)
りのものが、苦笑いしながら、声を懸けると、……
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“通”で始まる語句
通
通夜
通過
通路
通人
通牒
通暁
通草
通常
通帳