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退
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ずさ
ふりがな文庫
“
退
(
ずさ
)” の例文
炉ばたにいて火を燃しつけていたお
内儀
(
かみ
)
さんは棒立ちになり、急に
蒼
(
あお
)
ざめた。彼女はふるえながらあと
退
(
ずさ
)
りに奥にかくれた。かわって出て来たのが亭主であった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
一分も
經
(
た
)
つたかと思ふと、また女の影が映つて、それが小さくなつたと見ると、ガタリと窓が鳴つた。と、男は強い
彈機
(
ばね
)
に彈かれた樣に、五六歩窓際を飛び
退
(
ずさ
)
つた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
カテリーナの父親が打ち込むと見るや、ダニーロは身をかはし、ダニーロが攻勢に出るや、形相すさまじい舅は後
退
(
ずさ
)
りをして、再び互格に返る。双方とも苛立つて来る。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
青眼先生は思わずタジタジとあと
退
(
ずさ
)
りをしました。そうして二ツの死骸をじっと見入りました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
ふらふらとあと
退
(
ずさ
)
りに
退
(
すさ
)
るのを夢中で
引捉
(
ひっとら
)
えようとしました。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その連中はぢりぢりとあと
退
(
ずさ
)
りして出て行きました。
氷河鼠の毛皮
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
周囲
(
まわり
)
の兵士は思わず
槍
(
やり
)
を
手許
(
てもと
)
に控えて、タジタジとあと
退
(
ずさ
)
りをしました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
起き上りながらあと
退
(
ずさ
)
りをした。娘が小格子から顔を出した。
黒白ストーリー
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“退”を含む語句
後退
引退
退出
退去
立退
退引
飛退
退屈
退却
遠退
退校
退避
退治
進退
辞退
退潮
退院
退歩
追退
居退
...