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追善
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ついぜん
ふりがな文庫
“
追善
(
ついぜん
)” の例文
市
(
まち
)
の人々は、涙ながらに少年たちの
追善
(
ついぜん
)
をやっているとき、富士男はサクラ号のふなばたに立って、きっと
泡
(
あわ
)
だつ
怒濤
(
どとう
)
をみつめていた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
お隣の赤さんのお
追善
(
ついぜん
)
ですもの。ほら、
放鳥
(
ほうちょう
)
って云うでしょう。あの放鳥をして上げるんだわ。文鳥だってきっと喜んでよ。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「もし本当に小哥が戻って来たのなら、わたしの手からこの
銭
(
ぜに
)
をとってごらん。きっとおまえの
追善
(
ついぜん
)
供養をしてあげるよ」
中国怪奇小説集:11 異聞総録・其他(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そうして
此度
(
こんど
)
の歌舞伎座の興行は昨年の春お亡くなりになった貴方様のお父様、中村珊玉様のお
追善
(
ついぜん
)
のためであったこと……なぞでございました。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
羅漢寺
建立
(
こんりゅう
)
当時から、多くの信仰者が、親の
冥福
(
めいふく
)
を祈るためとか、愛児の死の
追善
(
ついぜん
)
のためとか、いろいろ仏匠をもっての関係から寄進したものであって
幕末維新懐古談:32 本所五ツ目の羅漢寺のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
御つきになるなればそれを誰からか、はっきり判断して貰いたがっていた亡友Y——の
追善
(
ついぜん
)
のために、是非貴君の御意見というのを聞かせて下さいませんか。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あれもこれもみんな自分が馬鹿だから。これからは
罪滅
(
つみほろ
)
ぼしに多くの人の
追善
(
ついぜん
)
をはかり、かたわらこの子を育て上げて立派な人にして申しわけを立てねばならぬ。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この製作は、『古流記』に従えば、孝徳帝の皇后
間人
(
はしひと
)
の
皇女
(
ひめみこ
)
が帝の
追善
(
ついぜん
)
のために企てられたものである。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
深川の材木問屋
春木屋
(
はるきや
)
の主人
治兵衛
(
じへえ
)
が、死んだ女房の
追善
(
ついぜん
)
に、
檀那寺
(
だんなでら
)
なる
谷中
(
やなか
)
の
清養寺
(
せいようじ
)
の本堂を修理し、その費用三千両を
釣台
(
つりだい
)
に載せて、
木場
(
きば
)
から谷中まで送ることになりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
相続者はその
追善
(
ついぜん
)
のために、だれか
信頼
(
しんらい
)
のできる人で、精神的な事業に利用したいという人があったら、土地だけでなく、相当の建築費をそえて寄付したいという意向をもらしていた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
わたしはその時新曲の執筆に際して
竹婦人
(
ちくふじん
)
が
玉菊
(
たまぎく
)
追善
(
ついぜん
)
水調子
(
みずぢょうし
)
「ちぎれちぎれの雲見れば」あるいはまた
蘭洲
(
らんしゅう
)
追善
浮瀬
(
うかぶせ
)
の「傘持つほどはなけれども三ツ四ツ
濡
(
ぬ
)
るる」というような
凄艶
(
せいえん
)
なる章句に富んだものを
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それがせめてもの
追善
(
ついぜん
)
ですよ。
青蛙神
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“追善(
法要
)”の解説
法要(ほうよう)とは、仏教において釈迦の教え(仏法)を知り、仏法の要点・肝要を知ることを意味する。
その後、転用により、法事・仏事・法会などの儀式祭礼などの仏教行事一般のことをいうようになった。寺の創立記念や落慶(新しい堂宇の完成記念)や仏像の開眼などの慶事も含む。
日本では、しだいに故人の供養(追善供養)のことを指すようになり、一般的に死者を弔う儀式をさすようになった。法事(ほうじ)、仏事ともいう。
(出典:Wikipedia)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
“追善”で始まる語句
追善供養
追善作善
追善振舞