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近来
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ちかごろ
ふりがな文庫
“
近来
(
ちかごろ
)” の例文
旧字:
近來
伊丹屋の主人伊右衛門が或日女房にこう云った「お
錦
(
きん
)
、
近来
(
ちかごろ
)
変わってきたね。なんだかおちつかなくなったじゃないか」
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
近来
(
ちかごろ
)
の事なりき、我が
住
(
すむ
)
塩沢
(
しほざは
)
より十町あまり西南にあたりて田中村といふあり、此村に右の
寒行
(
かんぎやう
)
をする
者
(
もの
)
ありけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
綸、
天蚕糸
(
てぐす
)
など異りたること無し。鉤もまた昔ながらの狐形と袖形となり。たゞ
鉛錘
(
おもり
)
は
近来
(
ちかごろ
)
の考に成りたる由にて、「にっける」の薄板を
被
(
き
)
せたれば光り輝きて美し。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
いいえ、私も
近来
(
ちかごろ
)
は駄目なんだが、今夜はあまりうれしいから進んでひと口いただきますよ。
初看板
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
近来
(
ちかごろ
)
都の
大臣殿
(
おほいどの
)
の
一六一
御願
(
ごぐわん
)
の事みたしめ給ひて、
一六二
権現
(
ごんげん
)
におほくの宝を奉り給ふ。さるに此の
神宝
(
かんだから
)
ども、
一六三
御宝蔵
(
みたからぐら
)
の中にて
頓
(
とみ
)
に
失
(
う
)
せしとて、
一六四
大宮司
(
だいぐじ
)
より国の
守
(
かみ
)
に
訴
(
うつた
)
へ出で給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
前途
(
さき
)
は直ぐに阿部の安東村になる——
近来
(
ちかごろ
)
評判のAB横町へ入ると、前庭に古びた黒塀を
廻
(
めぐ
)
らした、平屋の行詰った、それでも一軒立ちの
門構
(
もんがまえ
)
、低く傾いたのに、独語教授、と看板だけ新しい。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「有野村へ?……外は
近来
(
ちかごろ
)
の大雪であるらしいのに」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
抜けるような綺麗な
頸足
(
えりあし
)
をして、
冷
(
ひや
)
つくような素足をして、臆面もなく客へ見せて、「おや、
近来
(
ちかごろ
)
お
見限
(
みかぎ
)
りね」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「おや。
二個
(
ふたつ
)
貰
(
もら
)
ッたのか。だから
近来
(
ちかごろ
)
はどこでも切符を出すのだ。」
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
近来
(
ちかごろ
)
普請に取りかかったやしきだ」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“近来”の意味
《名詞》
近 来(きんらい)
近頃。最近。
(出典:Wiktionary)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“近来”で始まる語句
近来者