近代的きんだいてき)” の例文
近代的きんだいてきかんがえかたを、そのものずばりにはっきりいったので、ふるいかんがえかたの人々ひとびとは、まっかになっておこりました。
「なによりも、殺生せっしょうとかけごとが、大好だいすきだなんて、こまった性分しょうぶんさ。」と、青服あおふくは、自分じぶんをあざけりながら、他人たにんのいやがることをこのむのが、近代的きんだいてきおもいこみ
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
この疑問ぎもんわたしなどにも兎角とかくおこりやすい疑問ぎもんである。歌舞伎俳優かぶきはいゆう近代的きんだいてきになるにしたがつて、以前いぜんのやうな荘重典雅そうてうてんが風貌ふうぼうがなくなつて、そこいらのわかしうたいしたちがひがなくなるとおなじことである。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
あか夕空ゆうぞらしたに、工場こうじょう煙突えんとつがたくさんたっている、近代的きんだいてきまち風景ふうけいとか、だいだいいろ太陽たいようえるおかに、光線こうせんなみうつ果樹園かじゅえんとか、さもなければ、はてしない紺碧こんぺきうみをいく
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)