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躍上
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おどりあが
ふりがな文庫
“
躍上
(
おどりあが
)” の例文
それが思い通りに図星に当り過ぎる位当ったので、その時の一知の喜びようというものは
躍上
(
おどりあが
)
りたい位であった。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これより先、余り御無体、お待ちや、などと、
慌
(
あわただ
)
しい
婦
(
おんな
)
まじりの声の中に、丸官の形、猛然と
躍上
(
おどりあが
)
って、廊下を鳴らして魔のごとく、二人の
閏
(
ねや
)
へ押寄せた。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ヤレ
寐過
(
ねすご
)
したか……」と思う間もなく引続いてムクムクと浮み上ッた「免職」の二字で狭い胸がまず
塞
(
ふさ
)
がる……
芣苢
(
おんばこ
)
を振掛けられた
死蟇
(
しにがいる
)
の身で、
躍上
(
おどりあが
)
り、衣服を
更
(
あらた
)
めて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「ヨウ! ヨウ!」と松木は
躍上
(
おどりあが
)
らんばかりに喜こんだ。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
祐吉は
躍上
(
おどりあが
)
って喚いた。
天狗岩の殺人魔
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
その手先が、心なしにちょいちょい触ると、僧の手首が
自然
(
おのずから
)
はたはたと
躍上
(
おどりあが
)
った。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金剛杖
(
こんごうづえ
)
を棄置いて、腰の
据
(
すわ
)
らぬ高足を
摚
(
どう
)
と踏んで、
躍上
(
おどりあが
)
るようにその前を通った、が、
可笑
(
おかし
)
い事には、
対方
(
さき
)
が
女性
(
にょしょう
)
じゃに因って、いつの間にか、自分ともなく、
名告
(
なのり
)
が
慇懃
(
いんぎん
)
になりましてな。……
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と時々どどどと勝誇って、
躍上
(
おどりあが
)
る
気勢
(
けはい
)
がする。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
躍
常用漢字
中学
部首:⾜
21画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“躍”で始まる語句
躍
躍起
躍気
躍出
躍如
躍込
躍入
躍動
躍氣
躍然