をど)” の例文
さうして自分じぶんいのちんだにくかたまりが、まへをど時節じせつゆびつてたのしみにつた。ところ胎兒たいじは、夫婦ふうふ豫期よきはんして、五ヶげつまでそだつて突然とつぜんりて仕舞しまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
むかし支那に王栄老わうゑいらうといふ男がゐた。旅先から故郷へ帰らうとして、大河おほかはの岸まで来ると、ひどい風で浪は馬のやうにをどつてゐて、なかなか渡し船などの沙汰ではない。
胸はをどりて八百潮やほじほ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
はなわかわがむねをど
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
流れてをどる春の海
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)