赤茶釜あかちやがま)” の例文
まちの、おくかすところに、あつらへたやうな赤茶釜あかちやがまが、何處どこかのひさしのぞいて、ちうにぼツとしてかゝつた。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
時々とき/″\こずゑから、(赤茶釜あかちやがま)とふのがる。はない、赤剥あかはげの、のつぺらぽう、三じやくばかりのながかほで、あへくちふもえぬくせに、何處どこかでゲラ/\と嘲笑あざわらふ……正體しやうたい小兒こどもほどあるおほきなふくろふ
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いまるか、赤茶釜あかちやがま。」とおもふのが、ついこゑつてくちた。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)