“賤(やす)” の例文
晏子対(こた)えて「仰(おおせ)の通りで御座ります。近来は踊(よう)の価が貴(たか)く、履(り)の価が賤(やす)くなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
田が数十頃(けい)あるが、貪縦(たんじゅう)で厭(あ)くことがなく、しきりに隣接地を自分の物にしているが、その手段が甚だよくない、ひとりぽっちで援(たす)けのない者を欺いて、賤(やす)く買い、中にはその定価を払わないで
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
他(ひと)の援(たす)けさへなく六八世にくだりしものの田畑(たばた)をも、価(あたひ)を賤(やす)くして六九あながちに己(おの)がものとし、今おのれは村長(むらをさ)とうやまはれても、むかしかりたる人のものをかへさず、礼ある人の席(むしろ)を譲れば
今年米賤太傷農 今年米賤(やす)くして太(はなは)だ農を傷む
詩人への註文 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)