かす)” の例文
いつでも外国人、金をかすと定むべからず。いつでも楮幣、通用すと定むべからず。いつでも人民、増税を甘承すと定むべからず。
吹聽ふいちやうするに疑ひなし其上長屋中へ錢金ぜにかね用立家主へも金をかすゆゑ勘太郎を二なき者の樣におもひ我々如き後生ごしやう大事だいじと渡世する者は貧乏びんばふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かすひとの有べきやはて不思議なる事もあるものだどうした譯の金なるやとやゝしばらく考へしがて見れば一文貰ひの苦紛くるしまぎれにきやつ切取きりとり強盜がうたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幸ひふもとの往來へ罷出まかりいで一當ひとあてあてんとぞんずるなり就ては御手下を我等に暫時ざんじ貸給かしたま一手柄ひとてがらあらはし申さんと云ふ大膳かくと聞て左京殿に我手をかすはいと易けれど此大雪では旅人たびびと尾羽をは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)