貴僧きそう)” の例文
取繕とりつくろひ申にぞ次右衞門三五郎口をそろへて然らば其石塔せきたふ參詣さんけい致し度貴僧きそうには先へ歸られ其用意よういをなし置給へと云に祐然かしこまり候と急ぎ立歸りて無縁むえんの五りんたふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
下より見上げ何か吃驚びつくりせし樣子なりしかば無量庵は微笑ほゝゑみ是九郎兵衞愚僧ぐそうあひては一言の申譯は有まいと言に九郎兵衞は然あらぬていにて合點がてんゆか貴僧きそうが一言最前さいぜんより容子ようす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しきて今や/\と相待あひまちける所へ三五郎次右衞門寺社奉行じしやぶぎやう郡奉行こほりぶぎやう同道にて來りしかば祐然は出迎いでむかたゞち墓所はかしよへ案内するに此時三五郎は我々は野服のふくなれば御燒香せうかうを致すはおそれあり貴僧きそう代香だいかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)