詩集ししふ)” の例文
其夜そのよ詩集ししふなどいだして読みしは、われながら止所とめどころのなき移気うつりぎや、それ其夜そのよの夢だけにて、翌朝よくあさはまた他事ほかのこと心移こゝろうつりて、わすれて年月としつきたりしが、うめの花のくを見ては毎年まいとし
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
さては、たかきは秦嶺也しんれいなり昌黎しやうれい嗟嘆さたんすることひさしうしていはく、われいまにして仙葩せんぱたり。なんぢのためにまつたうせんと。韓文公かんぶんこう詩集ししふのうちに、一封朝奏九重天いつぷうあしたにそうすきうちようのてん云々うんぬんとあるものすなはちこれ
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)