裏岨うらそば)” の例文
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も濡れながら行けば親しき。静こころかうをつぎつつ、さて、今日もうら安くこそ。
休屋やすみややまに一かつそびえて巌山いはやま鎮座ちんざする十和田わだ神社じんじやまうで、裏岨うらそばになほかさなかさなけはしいいは爪立つまだつてのぼつたときなどは……同行どうかうした画工ゑかきさんが、しんやりも、えつつるぎも、これ延長えんちやうしたものだとおも
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ、時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も、濡れながら行けば親しよ。静こころかうをつぎつつ、さて、今日もうら安くこそ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鳥毛雲とりげぐも風吹き乱りみ冬なり三笠の山のここや裏岨うらそば
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)