新字:万屋
「成程な、——ところで、萬屋は何萬兩といふ身上だと聽いたが、地所家作は別として、その金をどこにしまつて置くのだ」
小泉町の萬屋からは此上一文も出ないとわかると、お内儀さんを追ひ出してお染を引入れようと思つたが、小泉町には何千兩といふ借金があるから、手輕にそんな事は出來ない。
挨拶をしたのは、女房のお貞の父親で、小泉町に大きな酒屋の店を持つて居る、萬屋源兵衞でした。六十近い頑丈な老人で、さすがに此騷ぎに驅付けても、取亂した樣子もありません。
“萬屋”の解説
萬屋(よろずや)は、歌舞伎役者の屋号。
三代目中村歌六の妻・小川かめの実家が市村座の芝居茶屋をしていた小川吉右衛門の「萬屋」だったことに由来する。
1971年(昭和46年)、初代中村錦之助ら小川家一門が播磨屋から独立するかたちで名乗りはじめた。
萬屋の代表的な名跡には以下のものがある。なお参考までに定紋も併せて記した。
(出典:Wikipedia)
三代目中村歌六の妻・小川かめの実家が市村座の芝居茶屋をしていた小川吉右衛門の「萬屋」だったことに由来する。
1971年(昭和46年)、初代中村錦之助ら小川家一門が播磨屋から独立するかたちで名乗りはじめた。
萬屋の代表的な名跡には以下のものがある。なお参考までに定紋も併せて記した。
(出典:Wikipedia)