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草深
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くさぶか
ふりがな文庫
“
草深
(
くさぶか
)” の例文
そのほか、
美
(
うつく
)
しいちょうが
花
(
はな
)
にとまっていたり、へびが
光
(
ひか
)
る
体
(
からだ
)
をあわてて、
草深
(
くさぶか
)
い
中
(
なか
)
に
隠
(
かく
)
すのもありました。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
東京から稼ぎに出ますんですと、まだ取柄はございますが、まるで田舎
俳優
(
やくしゃ
)
ですからお恥しゅう存じます。田舎も
貴下
(
あなた
)
、
草深
(
くさぶか
)
と云って、名も情ないじゃありませんか。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ト
車
(
くるま
)
は、
急
(
きふ
)
に
石磈路
(
いしころみち
)
に、がた/\と
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てて
山
(
やま
)
の
裾
(
すそ
)
へ
曳込
(
ひきこ
)
んだが、ものの
半町
(
はんちやう
)
もなしに、
直
(
す
)
ぐ
上
(
あが
)
り
口
(
ぐち
)
の、
草深
(
くさぶか
)
い
嶮
(
けはし
)
い
坂
(
さか
)
に
成
(
な
)
るのであるから、
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
ても
其處
(
そこ
)
で
留
(
と
)
まつた。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
死骸
(
しがい
)
は
犬
(
いぬ
)
ころの
屍
(
しかばね
)
と
同
(
おな
)
じく、
草深
(
くさぶか
)
い、
野原
(
のはら
)
のすみにうずめられてしまった。そして、その
人
(
ひと
)
の一
生
(
しょう
)
は、
終
(
お
)
わってしまったのであるが、
彼
(
かれ
)
の
霊魂
(
れいこん
)
だけは、どうしても
浮
(
う
)
かばれなかったのです。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“草深”で始まる語句
草深町
草深野
草深百合