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色情狂
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いろきちがい
ふりがな文庫
“
色情狂
(
いろきちがい
)” の例文
貧民窟の人々も、淫売婦仲間でも、お春を『
色情狂
(
いろきちがい
)
! 色情狂』と呼んだが、そのお春は朝からやつて来て栄一の所を離れないのである。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
「もしこの芳香をたてつづけに、
四半刻
(
しはんとき
)
というものをきいていたならば俺はそれこそ
色情狂
(
いろきちがい
)
になろう」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
申すまでもない事で、円髷と銀杏返を見るたびに、杓を持って
追掛
(
おいか
)
けるのでは、
色情狂
(
いろきちがい
)
を通り越して、人間離れがします、
大道中
(
だいどうなか
)
で尻尾を振る犬と
隔
(
へだた
)
りはありません。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「会わすも会わさぬも親の権利。骨が
舎利
(
しゃり
)
になっても、動くもんか。
帰
(
けえ
)
れ
帰
(
けえ
)
れ、
色情狂
(
いろきちがい
)
め」
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悪漢は悪漢に相違ないが、なんぼなんでも悪漢ぶりがこれでは露骨過ぎる——気ちがいだ、気ちがいだ、女に
見惚
(
みと
)
れて、いきなり発作した
色情狂
(
いろきちがい
)
と見るよりほか、見ようがない。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
御覧の通り
唖娘
(
おしむすめ
)
の上に
色情狂
(
いろきちがい
)
で、あの裏山の中の土蔵の二階窓から、山行の若い者の姿を見かけますと手招きをしたり、アラレもない身振をして見せたり致しますので、跛の門八
爺
(
じい
)
が外に出る時には
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「この
碌
(
ろく
)
でなし……
不具者
(
かたわもの
)
!
色情狂
(
いろきちがい
)
!」
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
色情狂
(
いろきちがい
)
で、おまけに
狐憑
(
きつねつき
)
と来ていら。毎日のように、差配の
家
(
うち
)
の前をうろついて
附纏
(
つきまと
)
うんだ。昨日もね、門口の段に腰を掛けている処を、
大
(
おおき
)
な旦那が襟首を持って
引摺
(
ひきずり
)
出した。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お前の綺麗な
裸身
(
はだか
)
を見せて、
色情狂
(
いろきちがい
)
の範覚を迷わせてやろうと、もくろんだのさ!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
車夫は、藍川館まで
附絡
(
つきまと
)
った、美しいのに
遁
(
に
)
げられた、
色情狂
(
いろきちがい
)
だと思ったろう。……
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「驚いたなあ、
色情狂
(
いろきちがい
)
だ。よしよしそいつは解っている、何さ、お前は
別嬪
(
べっぴん
)
だよ、どうしてなかなか隅へは置けない、別嬪別嬪素晴しいものだ。が、別嬪はよいとして、お前の家はどこなのかな?」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
馬鹿、
狂人
(
きちがい
)
だ。
此奴
(
こいつ
)
あ。おい、そんな事を取上げた日には、これ、この頃の
画工
(
えかき
)
に頼まれたら、大切な娘の
衣服
(
きもの
)
を脱いで、いやさ、
素裸体
(
すッぱだか
)
にして見せねばならんわ。
色情狂
(
いろきちがい
)
の、
爺
(
じじい
)
の癖に。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
色情狂
(
いろきちがい
)
じゃ、それ逃げろ!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“色情狂(色情症)”の解説
色情症(しきじょうしょう、en: hypersexuality)とは、主に性欲の異常亢進を指す精神医学用語である。多淫症や色情狂などとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
“色情狂”で始まる語句
色情狂人