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艫
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へさき
ふりがな文庫
“
艫
(
へさき
)” の例文
ただ
一呑
(
ひとのみ
)
と
屏風倒
(
びょうぶだおし
)
に
頽
(
くず
)
れんずる
凄
(
すさま
)
じさに、
剛気
(
ごうき
)
の
船子
(
ふなこ
)
も
啊呀
(
あなや
)
と驚き、
腕
(
かいな
)
の力を失う
隙
(
ひま
)
に、
艫
(
へさき
)
はくるりと波に
曳
(
ひか
)
れて、船は
危
(
あやう
)
く
傾
(
かたぶ
)
きぬ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
譚
(
たん
)
は若い船頭に命令を与える必要上、ボオトの
艫
(
へさき
)
に陣どっていた。が、命令を与えるよりものべつに僕に話しかけていた。
湖南の扇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その時舵手は舵をはなして剣を抜き、流れる浪を切った、力が入りすぎて彼は剣に引かれてよろけた、剣が
艫
(
へさき
)
に坐して橈を把っていた男の耳を削いだ。船中のすべての眼に血があった。
浅瀬に洗う女
(新字新仮名)
/
フィオナ・マクラウド
(著)
裸足
(
はだし
)
でとび乗った英夫は、はじめから足の裏の感じで気付いていたが、円い背中のような部分に触れて見ても、全体が鋼鉄で出来ているらしく、それに
舳
(
とも
)
も
艫
(
へさき
)
も、おなじように
尖
(
とが
)
っていた。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
艫
(
へさき
)
の高い五大力の上には鉢巻をした
船頭
(
せんどう
)
が
一人
(
ひとり
)
一丈余りの
櫓
(
ろ
)
を押してゐた。それからお
上
(
かみ
)
さんらしい女が一人
御亭主
(
ごていしゆ
)
に負けずに竿を差してゐた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
のみならず
舳
(
とも
)
には葦原醜男、
艫
(
へさき
)
には須世理姫の乗つてゐる容子も、手にとるやうに見る事が出来た。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「あの女を見給え。あの
艫
(
へさき
)
に
坐
(
すわ
)
っている女を。」
湖南の扇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“艫(
船尾
)”の解説
船尾(せんび、en: Stern)は、船の後ろの部分のこと。とも(艫)、スターンともいう。
(出典:Wikipedia)
艫
漢検1級
部首:⾈
22画
“艫”を含む語句
舳艫
艫舵
艫舳
艫寄
艫綱
真艫
艫櫓
艫櫂
艫幕
艫音
艫部
艫肉豆
艫端
艫板
艫擢
二丁艫
艫先
艫作崎
船艫
舳艫訓
...