“艫寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ともよ50.0%
ともより50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと見ると、松兵衛という老船頭、つづらについて阿波へ行く手代の新吉、ばらばらと駆けてきて、三位卿を艫寄ともよりの屋形へ案内した。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、艫寄ともよりの半分を板戸で仕切つて、荷積みの為に区別がしてあるので、客の座るところは細長い座敷を見るやう。立てば頭が支へる程。人々はいづれも狭苦しい屋形の下に膝を突合せて乗つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)