トップ
>
肯
>
あえ
ふりがな文庫
“
肯
(
あえ
)” の例文
而して燕王の豪傑の心を
攬
(
と
)
る
所以
(
ゆえん
)
のもの、実に王の
此
(
こ
)
の勇往
邁進
(
まいしん
)
、
艱危
(
かんき
)
を冒して
肯
(
あえ
)
て避けざるの
雄風
(
ゆうふう
)
にあらずんばあらざる也。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
父忠兵衛も牧も、少女の意の
斥
(
さ
)
す所を
暁
(
さと
)
っていたが、父は
憚
(
はばか
)
って
肯
(
あえ
)
て制せず、牧は
懾
(
おそ
)
れて咎めることが出来なかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
誣服は吾
肯
(
あえ
)
て受けんや。ここを以て十六日書判の席に臨んで、石谷、池田の両奉行と大いに争弁す。吾
肯
(
あえ
)
て一死を惜しまんや、両奉行の
権詐
(
けんさ
)
に伏せざるなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
が、私の思うままを
有体
(
ありてい
)
にいうと、純文芸は鴎外の本領ではない。劇作家または小説家としては
縦令
(
たとい
)
第二流を下らないでも第一流の巨匠でなかった事を
肯
(
あえ
)
て直言する。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
今日肯来訂
二
酒盟
一
今日
肯
(
あえ
)
て来たりて
酒盟
(
しゅめい
)
を
訂
(
むす
)
ぶ
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
肯
(
あえ
)
て
霓裳
(
げいしょう
)
一
曲
(
きょく
)
を数えんや
無
(
いな
)
や
愛卿伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
吾
(
われ
)
聞く、天朝
戦
(
たたかい
)
を
興
(
おこ
)
すの策ありと、小邦
亦
(
また
)
敵を
禦
(
ふせ
)
ぐの
図
(
と
)
あり。
豈
(
あに
)
肯
(
あえ
)
て
途
(
みち
)
に
跪
(
ひざまず
)
いて之を奉ぜんや。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし
夫
(
か
)
の名取に至っては、その
肯
(
あえ
)
て
軽々
(
かろがろ
)
しく仮借せざる所であるらしい。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
故にその人物の長短について、
肯
(
あえ
)
て一概に論ずべからざるものあるなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
行也
(
こうや
)
焉
(
いずく
)
にぞ
肯
(
あえ
)
て
苟
(
いやしく
)
もせん。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
肯
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“肯”を含む語句
首肯
肯分
肯定
肯入
肯綮
北爾肯州
受肯
弁肯
御肯入
御首肯
肯定者
肯諾
肯首
首肯点頭