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懾
ふりがな文庫
“懾”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
おそ
66.7%
おび
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそ
(逆引き)
父忠兵衛も牧も、少女の意の
斥
(
さ
)
す所を
暁
(
さと
)
っていたが、父は
憚
(
はばか
)
って
肯
(
あえ
)
て制せず、牧は
懾
(
おそ
)
れて咎めることが出来なかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「
由
(
ゆう
)
よ。
吾
(
われ
)
汝に告げん。君子
楽
(
がく
)
を好むは
驕
(
おご
)
るなきがためなり。小人楽を好むは
懾
(
おそ
)
るるなきがためなり。それ
誰
(
だれ
)
の子ぞや。我を知らずして我に従う者は。」
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
懾(おそ)の例文をもっと
(4作品)
見る
おび
(逆引き)
そのとき車夫はいっせいに
吶喊
(
とっかん
)
して馬を
駭
(
おど
)
ろかせり。馬は
懾
(
おび
)
えて躍り狂いぬ。車はこれがために傾斜して、まさに乗り合いを振り落とさんとせり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
扇沢から吹き
颺
(
あ
)
げられた千切れ雲が気紛れに手を伸して、時々
祖父
(
じい
)
岳の額を撫でに来るが、双尖を聳やかした鹿島槍ヶ岳の威容に
懾
(
おび
)
えて、慌てたように黒部の大谷に逃げ込む。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
懾(おび)の例文をもっと
(2作品)
見る
懾
漢検1級
部首:⼼
21画
“懾”を含む語句
懾伏
懾服
畏懾
“懾”のふりがなが多い著者
中島敦
森鴎外
木暮理太郎
泉鏡花