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懾
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おび
ふりがな文庫
“
懾
(
おび
)” の例文
そのとき車夫はいっせいに
吶喊
(
とっかん
)
して馬を
駭
(
おど
)
ろかせり。馬は
懾
(
おび
)
えて躍り狂いぬ。車はこれがために傾斜して、まさに乗り合いを振り落とさんとせり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
扇沢から吹き
颺
(
あ
)
げられた千切れ雲が気紛れに手を伸して、時々
祖父
(
じい
)
岳の額を撫でに来るが、双尖を聳やかした鹿島槍ヶ岳の威容に
懾
(
おび
)
えて、慌てたように黒部の大谷に逃げ込む。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
懾
漢検1級
部首:⼼
21画
“懾”を含む語句
懾伏
懾服
畏懾