“肉(しゝむら)” の例文
かくも、わが目は掻乱されぬ。かくもわが血は君が肉(しゝむら)を慕ひにき。お〻、ローザ、トリアニ!
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
胸(むね)さける程(ほど)にも思召(おぼしめ)すなるべし憎(にく)きは新田(につた)なり恨(うら)めしきは運平(うんぺい)なりよしや血(ち)をすゝり肉(しゝむら)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
強敵(きやうてき)お狩場の四郎に又逢へる期待が、何にかしらかう五體の肉(しゝむら)をうづかせるのです。
肉(しゝむら)のおびえと恐怖(おそれ)
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女人(によにん)の肉(しゝむら)は墜つ。
熱情的なフーガ (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
弓の折は大納戸の淀んだ風を切つてピシリ、お町の肉(しゝむら)に鳴ります。
赭(あか)き肉(しゝむら)は
熱情的なフーガ (新字旧仮名) / 富永太郎(著)