かへ)” の例文
旧字:
巖陰いはかげはさ青に透り黒鯛の尾鰭白々とあやしくかへ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
広い青葉のかへるのに
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
浪はしづかかへるかな
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
容貌きりやうが能く音羽小町と綽名あだなにさるゝ程にてあればうぢなくて玉の輿に乘る果報くわはう愛度めでたく其日消光くらしの賣卜者の娘が大家のよめに成なら親父殿まで浮び上り左團扇ひだりうちはに成で有らうと然ぬだに口やかましきは棟割長屋むねわりながや習慣ならひとて老婆もかゝも小娘もみな路次口に立集たちつどかしましと讀むじだらくの口唇くちびるかへ餞舌おちやつぴいねぐらもとむる小雀の群立騷むらだちさわぐ如くなり斯くとは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)