“立集”の読み方と例文
読み方割合
たちつど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春は過ぎても、初夏(はつなつ)の日の長い、五月中旬(なかば)、午頃(ひるごろ)の郵便局は閑(かん)なもの。受附にもどの口にも他に立集(たちつど)う人は一人もなかった。が、為替は直ぐ手取早(てっとりばや)くは受取(うけと)れなかった。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
容貌(きりやう)が能く音羽小町と綽名(あだな)にさるゝ程にてあれば氏(うぢ)なくて玉の輿に乘る果報(くわはう)愛度(めでたく)其日消光(くらし)の賣卜者の娘が大家の嫁(よめ)に成なら親父殿まで浮び上り左團扇(ひだりうちは)に成で有らうと然ぬだに口やかましきは棟割長屋(むねわりながや)の習慣(ならひ)とて老婆も嚊(かゝ)も小娘もみな路次口に立集(たちつど)ひ姦(かしまし)と讀むじだらくの口唇(くちびる)翻(かへ)す餞舌(おちやつぴい)塒(ねぐら)求(もと)むる小雀の群立騷(むらだちさわ)ぐ如くなり斯くとは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)