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綸言
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りんげん
ふりがな文庫
“
綸言
(
りんげん
)” の例文
と、さいごの
綸言
(
りんげん
)
を残され、そして左の御手に、法華経ノ第五巻を持ち、右の御手には
御剣
(
ぎょけん
)
を抱いて、おかくれになったとしている。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ああ、ことによったら、『すべてが許されてる』かもしれないよ。
綸言
(
りんげん
)
汗のごとしさ、それにミーチカのこじつけもなかなかうまいぞ」
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
申し継ける間、
綸言
(
りんげん
)
朝に変じ夕に改まり、諸人の浮沈掌を返すが如し。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
中納言家には御存じゆゑ
斯樣
(
かやう
)
に仰上られしものなるべし
此時
(
このとき
)
將軍には御不審の體にて
御在
(
おはし
)
ますにぞ又申上らるゝ樣は
斯
(
かの
)
綸言
(
りんげん
)
は
汗
(
あせ
)
の如しまた
武士
(
ぶし
)
に二言なしとか君のお
目鏡
(
めがね
)
にて名奉行と仰せられ候越前天下の御
爲
(
ため
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
綸言
(
りんげん
)
は重いもので、授けた物に相違はないが
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
西
綸言
(
りんげん
)
汗の如し
東西伊呂波短歌評釈
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
きびしい
綸言
(
りんげん
)
であった。いや、あらあらしい男性的なご態度で、いつもの“姉さん女房”廉子にたいするものではなかった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蜀帝の力ある玉音は群臣のうえにこう
宣
(
せん
)
した。朝に侍す百官は粛として
咳声
(
がいせい
)
もない。
綸言
(
りんげん
)
豈
(
あに
)
疑義
(
ぎぎ
)
あらんやと人はみな
耀
(
かがや
)
く目を以て答え、血のさしのぼる面をもって決意をあらわしていた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勅使は、
綸言
(
りんげん
)
を伝えていう。今日の事、
叡覧
(
えいらん
)
あって
龍顔
(
りゅうがん
)
殊のほか御うるわしく、上古末代の見もの、本朝のみか、異国にもかほどのさまはあるべからずと
宣
(
のたま
)
わせ、斜めならぬ
御気色
(
みけしき
)
に仰がれた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
綸言
(
りんげん
)
ひとたび発して、
国禅
(
くにゆず
)
りの大事をご承認なされたものの、帝はなお
御涙
(
おんなみだ
)
にくるるのみであったが、賈詡はたちまち
桓楷
(
かんかい
)
、陳群などを呼んで、ほとんど、強制的に
禅国
(
ぜんこく
)
の詔書を作らせ、即座に
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「正成を連れまいれ!」とは
綸言
(
りんげん
)
なのだ。笠置城の浮沈でもある。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“綸言”の意味
《名詞》
君主が家臣に対して言うお言葉。
(出典:Wiktionary)
綸
漢検1級
部首:⽷
14画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“綸”で始まる語句
綸子
綸旨
綸
綸巾
綸巻
綸巾鶴氅
綸命
綸鈎
綸子縮緬