“御涙”の読み方と例文
読み方割合
おんなみだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綸言りんげんひとたび発して、国禅くにゆずりの大事をご承認なされたものの、帝はなお御涙おんなみだにくるるのみであったが、賈詡はたちまち桓楷かんかい、陳群などを呼んで、ほとんど、強制的に禅国ぜんこくの詔書を作らせ、即座に
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とぞ御涙おんなみだこのに一つ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
献帝はまたしても無念の御涙おんなみだをどうすることもできない面持ちを示された。ぜひなく、次の日ふたたび高廟使張音ちょういんを勅使とし、最愛の皇女おふた方を車に乗せ、玉璽を捧げて、魏王宮へいたらしめた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)