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紫金
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しこん
ふりがな文庫
“
紫金
(
しこん
)” の例文
下心
(
したごころ
)
とともに、耳たぶの紅から爪の先まで
研
(
みが
)
きに研いていたことである。窓外の雪明りは
豪奢
(
ごうしゃ
)
に
映
(
は
)
え、内の
暖炉
(
だんろ
)
はカッカと
紫金
(
しこん
)
の炎を立てる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
対岸の空は一めん
紫金
(
しこん
)
いろに染まっていた。月が出るのである。どこかの百姓女が二人、大きな声で話し合いながら、野菜畠を歩いてキャベツの葉をむしっていた。
接吻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
七十五里を一目に見る
遠目金
(
とおめがね
)
、
芥子粒
(
けしつぶ
)
を卵の
如
(
ごと
)
くに見る近目金、猛虎の皮五十枚、五町四方見当なき鉄砲、
伽羅
(
きゃら
)
百
斤
(
きん
)
、八畳釣りの
蚊帳
(
かや
)
、四十二粒の
紫金
(
しこん
)
を
貫
(
ぬ
)
いたコンタツ。
ハビアン説法
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
ガラス板の
外
(
そと
)
に、彼女を送迎する魚類の夥しさ、その鮮かさ、気味悪さ、そして又美しさ、
雀鯛
(
すずめだい
)
、
菱
(
ひし
)
鯛、
天狗
(
てんぐ
)
鯛、
鷹羽
(
たかのは
)
鯛、あるものは、
紫金
(
しこん
)
に光る縞目、あるものは絵の具で染め出した様な
斑紋
(
はんもん
)
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
深大寺
(
じんだいじ
)
の池、水澄みたらし下照りて
紫金
(
しこん
)
の鯉の影行く見れば
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
黄金
(
きん
)
と、
紫金
(
しこん
)
と、
銀
(
アルジヤン
)
の
“MONICO”
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
紫金
(
しこん
)
の色のやきがねを
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
紫金
(
しこん
)
の色と映るなり
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
忠円
(
ちゅうえん
)
僧正、
遊雅法印
(
ゆうがほういん
)
、そのほか、かずしれぬ人々も、
袈裟
(
けさ
)
を裂かれ、法衣に荒縄をうけ、日ごろの知識の光や
紫金
(
しこん
)
の荘厳も獄土に
功力
(
くりき
)
を失って、みな恟々と
呻
(
うめ
)
きの下にいたのだった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“紫金”で始まる語句
紫金襴
紫金碧甸
紫金冠
紫金羽
紫金色
紫金大街
紫金紅流
紫金紅金
紫金青銀