“紫金襴”の読み方と例文
読み方割合
しきんらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の手は、あわててもみ消したが、龍の丸の紫金襴しきんらんに、おや指の頭ぐらいな焦げの穴がもうあいていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死美人のかばねには、もっと麗わしい物が添っていた。それは襟頸にかけて抱いている紫金襴しきんらんふくろだった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
各〻両手をついてしんとしていると、悠々然と上座のしとねへついて威風四辺あたりを払った人物は、赭顔あからがおの円頂に兜巾ときんを頂き、紫金襴しきんらん篠懸すずかけ白絖しろぬめの大口を穿うがって、銀造りの戒刀を横たえたまま
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)