“紅地金襴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかじきんらん50.0%
べにじきんらん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたわらの将はみな流亡のあかとつづれをまとっていたが、尊氏だけは、紅地金襴あかじきんらんあざらかなよろい小袖と具足を着ていた。——これは頼尚から彼へ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅地金襴べにじきんらんのさげ帯して、紫の袖長く、衣紋えもんに優しく引合わせたまえる、手かさねの両の袖口に、塗骨の扇つつましく持添えて、床板の朽目の青芒あおすすきに、もすそくれないうすく燃えつつ
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)