トップ
>
紫金襴
>
しきんらん
ふりがな文庫
“
紫金襴
(
しきんらん
)” の例文
彼の手は、あわててもみ消したが、龍の丸の
紫金襴
(
しきんらん
)
に、
拇
(
おや
)
指の頭ぐらいな焦げの穴がもうあいていた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
死美人の
屍
(
かばね
)
には、もっと麗わしい物が添っていた。それは襟頸にかけて抱いている
紫金襴
(
しきんらん
)
の
嚢
(
ふくろ
)
だった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
各〻両手をついて
寂
(
しん
)
としていると、悠々然と上座の
褥
(
しとね
)
へついて威風
四辺
(
あたり
)
を払った人物は、
赭顔
(
あからがお
)
の円頂に
兜巾
(
ときん
)
を頂き、
紫金襴
(
しきんらん
)
の
篠懸
(
すずかけ
)
に
白絖
(
しろぬめ
)
の大口を
穿
(
うが
)
って、銀造りの戒刀を横たえたまま
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紫金襴
(
しきんらん
)
の笛袋へおさめて、
平
(
ひら
)
ぐけの帯の横へ刀のように差しこんで、そして、とある所へ立ち止まったかと思うと、かれの天蓋は、強い感慨に
衝
(
う
)
たれでもしたように、沖を眺めて動かなくなった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
襴
漢検1級
部首:⾐
22画
“紫金”で始まる語句
紫金
紫金碧甸
紫金冠
紫金羽
紫金色
紫金大街
紫金紅流
紫金紅金
紫金青銀