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箸箱
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はしばこ
ふりがな文庫
“
箸箱
(
はしばこ
)” の例文
握
(
にぎ
)
り向ふを
佶
(
きつ
)
と見詰たる手先に
障
(
さは
)
る
箸箱
(
はしばこ
)
をば
掴
(
つか
)
みながらに
忌々
(
いま/\
)
しいと怒りの餘り
打氣
(
うつき
)
もなく
側
(
かたへ
)
に
茫然
(
ぼんやり
)
坐
(
すわ
)
りゐて獨言をば聞ゐたる和吉の
天窓
(
あたま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
となりにならんでいる女の子と、
副食物
(
おかず
)
の
分配
(
わけ
)
っこの相談までしてあったのに——机の上には、新らしい小さな
箸箱
(
はしばこ
)
と
茶呑
(
ちゃのみ
)
茶碗が出ている——
旧聞日本橋:04 源泉小学校
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
捨吉は
年少
(
としわか
)
な善どんの居る方へ行って、せめて
箸箱
(
はしばこ
)
の類を売ることを手伝おうとして見た。何処へ行っても、結局手の出しようがないように思った。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
平次は大きな
箸箱
(
はしばこ
)
へ、ガチヤガチヤと自分の箸をしまひ込んで、お靜の方へ膳を押しやると、心得たお靜は、それを持つてスーツとお勝手へ立ちました。
銭形平次捕物控:199 蹄の跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
孰
(
どつち
)
も色が浅黒いところから、長火鉢は
紫檀
(
したん
)
、食卓も鏡台も
箸箱
(
はしばこ
)
も黒塗りといつた風の、世帯をもつ前後の他愛のない気分や、木山が遊び半分親店へ通つてゐる間に
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
幸
(
さいわい
)
に
箸箱
(
はしばこ
)
の下に紙切が見着かった——それに、
仮名
(
かな
)
でほつほつと(あんじまいぞ。)と書いてあった。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上には
飯茶碗
(
めしぢゃわん
)
が二つ、
箸箱
(
はしばこ
)
は一つ、
猪口
(
ちょく
)
が二ツと
香
(
こう
)
のもの
鉢
(
ばち
)
は一ツと置ならべられたり。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
箸箱
(
はしばこ
)
にて
發矢
(
はつし
)
と
打
(
うて
)
ば打れて驚きお金は氣にても
違
(
ちが
)
ひしかと思へばキヤつと云さまに其所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世帯を持って初めての朝、
味噌汁
(
みそしる
)
も粗末な
椀
(
わん
)
で
飲
(
のん
)
だ。お雪が
生家
(
さと
)
の
知人
(
しりびと
)
から祝ってくれたもので、荷物の中へ入れて持って来た黒塗の
箸箱
(
はしばこ
)
などは、この食卓に向きそうも無かった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「大層おもたせぶりね、」とお辻は
箸箱
(
はしばこ
)
をがちやりと云はせる。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“箸箱”の解説
箸箱(はしばこ)とは、箸を収納する容器。
(出典:Wikipedia)
箸
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“箸”で始まる語句
箸
箸入
箸立
箸休
箸癖
箸豆
箸間