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箇所
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ところ
ふりがな文庫
“
箇所
(
ところ
)” の例文
好
(
い
)
いあんばいに、天人の彫りは無事で、
焦
(
こ
)
げた
箇所
(
ところ
)
は
波形
(
なみがた
)
だけですが、その波形は
彫
(
ほり
)
でなくって、みんな、薄い板が組み合せてあるのです。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
遙かの行く手に、明るく黄金色に輝いている
箇所
(
ところ
)
があった。林が途切れて、陽が当たっている箇所らしい。その光明界を眼ざして左門は歩いて行くように見えた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「三輪君のは
箇所
(
ところ
)
が悪いから大骨を折ったよ。幾度も席を替えて貰って漸く田口君の註文を果した」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
風早學士は、何時の間にか其の雪の薄ツすりと消殘ツてゐる
箇所
(
ところ
)
まで來て了ツた。
管
(
かま
)
はず踏込むで、
踏躙
(
ふみにじ
)
ると、ザクザク
寂
(
しづか
)
な音がする……彼は、ふと其の音に耳を澄まして傾聽した。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その癖おそろしく
素敏
(
すばし
)
っこい
昆虫
(
むし
)
めが、とても我慢が出来ないほどチクチクと彼の
躯
(
からだ
)
を
螫
(
さ
)
すものだから、手を一杯にひろげて彼は螫された
箇所
(
ところ
)
をポリポリ掻きむしりながら、思わず
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
『そんな
箇所
(
ところ
)
を
敲
(
たゝ
)
く
必要
(
ひつえう
)
はない』と
云
(
い
)
つて
歩兵
(
ほへい
)
は
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
菩薩、苦行者、左門の姿は、遙かの
彼方
(
かなた
)
で、この時、カッと輝いて見えた。光明世界へ——林が途切れて、陽光の射し溜まっている
箇所
(
ところ
)
へはいったからであろう。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
客は
荒田
(
こうでん
)
と近ごろ
犂
(
すき
)
を入れた畠との間を、拾うようにして進まなければならなかった。チチコフはそろそろ疲れを覚えはじめた。ともすれば足の下からじくじくと水の浸み出すような
箇所
(
ところ
)
が多かった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
けれども何処からも血は出ていず、
弾傷
(
たまきず
)
らしい
箇所
(
ところ
)
などは何処にも無いのでございます。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“箇所”の意味
《名詞》
箇所(かしょ)
物事がある場所や部分。
(出典:Wiktionary)
箇
常用漢字
中学
部首:⽵
14画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“箇”で始まる語句
箇
箇様
箇条
箇月
箇処
箇々
箇人
箇樣
箇程
箇条書