トップ
>
私語
>
さゞめ
ふりがな文庫
“
私語
(
さゞめ
)” の例文
皆天には霧の球、地には火山の
弾子
(
だんし
)
、五合目にして一天の霧
漸
(
やうや
)
く
霽
(
は
)
れ、下に
屯
(
よど
)
めるもの、風なきに
逆
(
さか
)
しまに
颺
(
あ
)
がり、故郷を望んで帰り
去
(
い
)
なむを
私語
(
さゞめ
)
く。
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
一
度
(
ど
)
に
女房
(
にようばう
)
を
見
(
み
)
た
彼等
(
かれら
)
には
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
まで
私語
(
さゞめ
)
き
合
(
あ
)
うた
俤
(
おもかげ
)
がちつともなかつた。
彼等
(
かれら
)
は
慌
(
あわ
)
てゝ
寶引絲
(
はうびきいと
)
も
懷
(
ふところ
)
へ
隱
(
かく
)
して
知
(
し
)
らぬ
容子
(
ようす
)
を
粧
(
よそほ
)
うて
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
側
(
そば
)
へ
集
(
あつま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さうして
暫
(
しばら
)
くしては
又
(
また
)
一
齊
(
せい
)
に
後
(
うしろ
)
へぐつと
戻
(
もど
)
つて
身體
(
からだ
)
を
横
(
よこ
)
に
動搖
(
ゆさぶり
)
ながら
笑
(
わら
)
ひ
私語
(
さゞめ
)
くやうにざわ/\と
鳴
(
な
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「おつぎは
居
(
ゐ
)
るよおめえ、さういに
見
(
み
)
ねえでも」
柱
(
はしら
)
の
陰
(
かげ
)
からいつて
私語
(
さゞめ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“私語”の意味
《名詞》
私語(しご)
ささやき合うこと。ひそひそ話をすること。
沈黙すべき場で、仲間内で勝手に話をすること。
(出典:Wiktionary)
“私語”の解説
私語(しご)とは厳粛な場において、その場を取り仕切っている人物に断りなく、場の流れを乱すような会話をすること。学校での授業中や職場での勤務中など喋ってはいけない状況でメンバー同士が勝手に会話をすることを指すことが多い。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“私語”で始まる語句
私語合
私語騒然