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福住
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ふくずみ
ふりがな文庫
“
福住
(
ふくずみ
)” の例文
いつまでそこの藝者屋にもゐられないし、それにもう塔の澤は一體に
危
(
あぶな
)
くなつたから、今度は
湯本
(
ゆもと
)
の
福住
(
ふくずみ
)
へ逃げるんだつて言ふのよ。
梅龍の話
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
「わたくし二十七日に立って、箱根の
福住
(
ふくずみ
)
へ参りますの。一人で参っておりますから、お暇ならいらっしゃいましな」
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
また
氷室
(
ひむろ
)
の御祝儀ともいって、三月三日の桃の節句、五月五日の
菖蒲
(
しょうぶ
)
の節句、九月九日の菊の節句についで古い行事で、仁徳天皇の御代に
山
(
やま
)
ノ
辺
(
べの
)
福住
(
ふくずみ
)
の氷室の氷を朝廷に
奉
(
たてまつ
)
って以来
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
……梅子事
末
(
すえ
)
の弟を
伴
(
つ
)
れて
塔
(
とう
)
の
沢
(
さわ
)
の
福住
(
ふくずみ
)
へ参り居り
候
(
そうろう
)
処、水害のため福住は
浪
(
なみ
)
に押し流され、
浴客
(
よくかく
)
六十名のうち十五名
行方不明
(
ゆくえふめい
)
との事にて、生死の程も分らず、
如何
(
いかん
)
とも致し方なく
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
後
(
のち
)
また数旬を
経
(
へ
)
て、先生予を
箱根
(
はこね
)
に
伴
(
ともな
)
い
霊泉
(
れいせん
)
に
浴
(
よく
)
して
痾
(
やまい
)
を養わしめんとの事にて、すなわち先生
一家
(
いっか
)
子女
(
しじょ
)
と共に
老妻
(
ろうさい
)
諸共
(
もろとも
)
、
湯本
(
ゆもと
)
の
福住
(
ふくずみ
)
に
寓
(
ぐう
)
すること
凡
(
およそ
)
三旬、先生に
陪
(
ばい
)
して或は
古墳
(
こふん
)
旧刹
(
きゅうさつ
)
を
探
(
さぐ
)
り
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
塔之澤の
福住
(
ふくずみ
)
に着いて女中に案内されるまゝ座敷へ這入ると、丁度
浴衣
(
ゆかた
)
に着換へて宴席を開きかけた會員一同は、
後
(
おく
)
れ
走
(
ば
)
せに思ひも掛けない自分の姿を見ると殆ど總立ちになつて歡迎してくれた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
鉄道馬車を降りてから、純一はわざと坂井夫人のいる
福住
(
ふくずみ
)
を避けて、この柏屋に泊った。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“福住”で始まる語句
福住町