“ふくずみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
福住100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……梅子事すえの弟をれてとうさわ福住ふくずみへ参り居りそうろう処、水害のため福住はなみに押し流され、浴客よくかく六十名のうち十五名行方不明ゆくえふめいとの事にて、生死の程も分らず、如何いかんとも致し方なく
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
のちまた数旬をて、先生予を箱根はこねともな霊泉れいせんよくしてやまいを養わしめんとの事にて、すなわち先生一家いっか子女しじょと共に老妻ろうさい諸共もろとも湯本ゆもと福住ふくずみぐうすることおよそ三旬、先生にばいして或は古墳こふん旧刹きゅうさつさぐ
塔之澤の福住ふくずみに着いて女中に案内されるまゝ座敷へ這入ると、丁度浴衣ゆかたに着換へて宴席を開きかけた會員一同は、おくせに思ひも掛けない自分の姿を見ると殆ど總立ちになつて歡迎してくれた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)