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磯辺
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いそべ
ふりがな文庫
“
磯辺
(
いそべ
)” の例文
旧字:
磯邊
この最後の一首は、
磯辺
(
いそべ
)
病院で
失
(
う
)
せられた
枕
(
まくら
)
もとの、手帳に書きのこされてあったというが、末の句をなさず
逝
(
ゆ
)
かれたのだった。
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
金剛の道をきくばかりにほど遠い
磯辺
(
いそべ
)
の家をも捨てて来たのだと思いながら、知恵のよろこびにもえ立ってひた上りに上って来たのでございます。
道成寺(一幕劇)
(新字新仮名)
/
郡虎彦
(著)
磯辺
(
いそべ
)
の貝や小魚に
戯
(
たわむ
)
れていた子が、興にうかれて沖へ遠く歩み出して行ったような——愛するが故の怒りが——堪らない不安になって賛五郎の胸を
躁
(
さわ
)
がせた。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浅虫というところまで村々
皆
(
みな
)
磯辺
(
いそべ
)
にて、
松風
(
まつかぜ
)
の音、岸波の
響
(
ひびき
)
のみなり。海の中に「ついたて」めきたる
巌
(
いわお
)
あり、その外しるすべきことなし。
小湊
(
こみなと
)
にてやどりぬ。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
磯辺
(
いそべ
)
には、
岩
(
いわ
)
にぶつかって
波
(
なみ
)
がみごとに
砕
(
くだ
)
けては、
水銀
(
すいぎん
)
の
珠
(
たま
)
を
飛
(
と
)
ばすように、
散
(
ち
)
っていました。
黒い人と赤いそり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「何だか俺は気でも
狂
(
ちが
)
いそうに成って来た。一寸
磯辺
(
いそべ
)
まで行って来る」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
磯
漢検準1級
部首:⽯
17画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
“磯”で始まる語句
磯
磯馴松
磯城
磯部
磯貝
磯長
磯山
磯際
磯端
磯谷