“磯馴松”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そなれまつ78.6%
いそなれまつ14.3%
そなれのまつ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに珍しいのはすべて此処の松には所謂いわゆる磯馴松そなれまつの曲りくねつた姿態がなく、杉や欅に見る真直な幹を伸ばして矗々ちくちくと聳えて居ることである。
沼津千本松原 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
凡て右側の湾の多い陸地は、深い山が櫛の歯のように海に迫り、蜘蛛の子を散らしたような磯馴松いそなれまつが一面に生い茂っている。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
蒔絵の模様は、こうを除いたほとんど全部に行きわたっていて、両側の「いそ」は住吉すみよし景色けしきであるらしく、片側に鳥居とりい反橋そりはしとが松林の中に配してあり、片側に高燈籠たかどうろう磯馴松そなれのまつと浜辺の波が描いてある。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)