眼病がんびやう)” の例文
してうちへ歸りますと云ひしかば大岡殿成程さうして又其眼病がんびやうさがつて居る藤助は何をして居るととはるゝに小僧ヘイ藤助さんは下の火鉢ひばちそばに居て色々な面白いはなしをしたりうまい物などを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先生せんせい眼病がんびやうはうすこつたが、内科ないくわてはからつぺた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なし居たり時に大岡殿藤助に向はれ其方は油屋五兵衞方へ何頃いつごろより奉公ずみ致し又何頃いつごろ眼病がんびやうにていとまとりしやと申さるゝに藤助私し儀は十六歳の時より五兵衞方へ參り七ヶねん相勤あひつとめ候處昨年春中はるぢうより眼病を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いでし者はなきやどうぢやと有に重助ヘイ當六月中まで七年ばかりつとめし傍輩はうばいに藤助と申す者御座りしが眼病がんびやうにてさがりしもの其外にはました者は一向御座りませんと申しければ越前守殿なるほど其の藤助は今以て歸參は致さぬかいま眼病がんびやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)