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直刃
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すぐは
ふりがな文庫
“
直刃
(
すぐは
)” の例文
「いいやいや。
錵
(
にえ
)
乱
(
みだ
)
れて刃みだれざるは上作なりと申す。およそ
直刃
(
すぐは
)
に足なく、位よきは
包永
(
かねなが
)
、
新藤五
(
しんとうご
)
、
千手院
(
せんじゅいん
)
、
粟田口
(
あわたぐち
)
——。」
寛永相合傘
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その研屋五兵衛が、
昨夕
(
ゆうべ
)
酉刻
(
むつ
)
半(七時)過ぎ入谷の寮で、
直刃
(
すぐは
)
の短刀で左首筋を貫き、
紅
(
あけ
)
に染んで死んでいたのです。
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
……
直刃
(
すぐは
)
に迷心乱雑、新藤五郎国重の刀それで斬るそうでございます。……時々左の片手斬り、それで一度の間違いもなく、首
刎
(
は
)
ねるそうでございます。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
眉
(
まゆ
)
はあがり、髪はみだれ、気息はあらく炎のよう——手には幾多の
生胴
(
いきどう
)
をかけた血あぶらのうく
直刃
(
すぐは
)
の一刀。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幸い窓の外にあった、二間ばかりの竹竿を拾って、その先へ、五兵衛から受取ったばかりの
直刃
(
すぐは
)
の短刀を差しました。
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「ぶッた斬るぞ」ひっさげている
直刃
(
すぐは
)
の戒刀を、山伏は、怒っている眼の上にふりかぶって見せた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今夜、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
館
(
たち
)
へ
斬
(
き
)
りこんだ
覆面
(
ふくめん
)
の少女とはまるでちがったふたりの者のすがたがチラと見えた。一方は白い
行衣
(
ぎょうえ
)
をきて手に
戒刀
(
かいとう
)
とおぼしき
直刃
(
すぐは
)
の一
刀
(
とう
)
を引っさげた男。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
検屍前はこの
忌
(
いま
)
わしい道具も取隠すわけに行かなかったのでしょう。刃渡り六寸ほどの細身の
直刃
(
すぐは
)
で、なかなかの
業物
(
わざもの
)
らしく、
拵
(
こしら
)
えも見事、武家娘の嫁入り道具にふさわしい品です。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勢いよく叩きつけられた山伏の手から、物騒な
直刃
(
すぐは
)
の
戒刀
(
かいとう
)
が、群集の足下へ
斜
(
はすか
)
いに飛んだ。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
刃
常用漢字
中学
部首:⼑
3画
“直”で始まる語句
直
直接
直々
直衣
直様
直垂
直截
直参
直義
直段