“すぐは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直刃72.7%
直刀9.1%
直刄9.1%
眞刄9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その研屋五兵衛が、昨夕ゆうべ酉刻むつ半(七時)過ぎ入谷の寮で、直刃すぐはの短刀で左首筋を貫き、あけに染んで死んでいたのです。
檢屍前はこのいまはしい道具も取隱すわけに行かなかつたのでせう。刄渡り六寸程の直刀すぐはで、なか/\の業物わざものらしく、拵へも見事、武家娘の嫁入り道具に相應ふさはしい品です。
その研屋五兵衞が、昨夕ゆうべ酉刻半むつはん過ぎ入谷の寮で、直刄すぐはの短刀で左首筋をつらぬき、紅に染んで死んでゐたのです。
幸ひ窓の外にあつた、二間ばかりの竹竿を拾つて、その先へ、五兵衞から受取つたばかりの眞刄すぐはの短刀を差しました。