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目戍
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みまも
ふりがな文庫
“
目戍
(
みまも
)” の例文
お糸は
縮緬
(
ちりめん
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
につつんだ菓子折を出した。長吉は
呆気
(
あっけ
)
に取られたさまで物もいわずにお糸の姿を
目戍
(
みまも
)
っている。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
爽
(
さわやか
)
なるに驚きて、はかばかしく答もなさず、茫然としてただ、その
黒檀
(
こくたん
)
の如く、つややかなる
面
(
おもて
)
を
目戍
(
みまも
)
り居しに、彼、たちまちわが肩を
抱
(
いだ
)
いて、悲しげに囁きけるは
るしへる
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
糸
(
いと
)
は
縮緬
(
ちりめん
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
につゝんだ
菓子折
(
くわしをり
)
を出した。長吉は
呆気
(
あつけ
)
に取られたさまで
物
(
もの
)
も
云
(
い
)
はずにお
糸
(
いと
)
の
姿
(
すがた
)
を
目戍
(
みまも
)
つてゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
夜
(
よ
)
の目も離さぬほど自分の行いを
目戍
(
みまも
)
っているらしい母親の慈愛が窮屈で
堪
(
たま
)
らないだけ
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
夜
(
よ
)
の目も離さぬ
程
(
ほど
)
自分の
行
(
おこな
)
ひを
目戍
(
みまも
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい母親の
慈愛
(
じあい
)
が
窮屈
(
きゆうくつ
)
で
堪
(
たま
)
らないだけ
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
いつも/\見捨てられはせぬかと、男の心の變動を疑ふ
物狂
(
ものぐる
)
はしい樣子とは全く變つて、
彼
(
か
)
の
女
(
をんな
)
は私が寧ろ氣味惡る氣に
目戍
(
みまも
)
る其の顏を見返して、問はるゝまゝに事情を話した。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
睜
(
みひら
)
きて浮世を
目戍
(
みまも
)
る
貪婪
(
どんらん
)
の眼の「奢侈」。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
戍
漢検1級
部首:⼽
6画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目前
目標
目貫
目覚
目論見
目下
目論