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白子屋
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しろこや
茲に新材木町なる
白子屋庄三郎一家の
騷動を
委曲尋ぬるに
享保の始めの事なりしが
此白子屋の地面間口十二間奧行は
新道の方へ廿五間
即ち
券面千三百兩の地を
歸し
其後平右衞門の
口入にて
相方相談調ひ
吉日を
撰みて五百
兩持參金をなし又七を彼の
白子屋の
聟養子とぞなしたりけり此事は
素よりお熊の
不承知なるを
種々説勸め
跡は
右も
左も
先當分其五百兩を
白子屋を
下から
讀ばおやころし
聟を
殺さん
心怖ろし