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療養
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れうやう
此家にも
學校にも
腦病の
療養に
歸國といひ
立て、
立いでしまヽ
一月ばかりを
何處に
潜みしか、
戀の
奴のさても
可笑しや、
香山家の
庭男に
住み
込みしとは。
約して各々妻にも
其趣きを
云聞せ是より兩家
別して
睦しく
交際けり然るに兩人の
子供も
丈夫に
成長なす
中疾吉三郎十三歳と成し時
父の茂兵衞
大病を
煩ひ
種々療養を
深く感じ再度勸むる言葉もなく其意に
任せて打過けり斯て
光陰の
經程に姑女お八重は是まで
種々辛苦せし
疲れにや持病の
癪に
打臥漸次に病氣差重りしにぞお菊は大いに心を痛め種々
療養に手を