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申者
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まをすもの
因りて
倩々案ずるに、
國許に
候恩田杢と
申者、
老職末席にて
年少なれど、きつと
器量ある
者につき、
國家の
政道を
擧げて
任せ
申さむと
存ずるが、
某も
渠も
若年なれば
譜代の
重役をはじめ
家中の
者ども
乞けるに此時戸村次右衞門と
云者次上下にて
取次に出來れば次右衞門は懷中より手札取出し
拙者は町奉行大岡越前守公用方平石次右衞門と
申者なり天一坊樣御重役赤川殿へ
御意得て越前守が口上の趣きを