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玩具箱
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おもちやばこ
ふりがな文庫
“
玩具箱
(
おもちやばこ
)” の例文
今はこの話に出て来る雛も、鉛の兵隊やゴムの人形と一つ
玩具箱
(
おもちやばこ
)
に投げこまれながら、同じ憂きめを見てゐるのかも知れない。
雛
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
横浜! 横浜! と
或
(
あるひ
)
は急に、或は
緩
(
ゆる
)
く叫ぶ声の窓の
外面
(
そとも
)
を
飛過
(
とびすぐ
)
るとともに、響は雑然として起り、
迸
(
ほとばし
)
り
出
(
い
)
づる、
群集
(
くんじゆ
)
は
玩具箱
(
おもちやばこ
)
を
覆
(
かへ
)
したる如く
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ごみごみした、
玩具箱
(
おもちやばこ
)
をひつくり返したやうな、桟橋が、遠くなるまで、切れたテープを、富岡は頭の上で振つてゐた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
これ
人形
(
にんぎやう
)
は、はい、
玩具箱
(
おもちやばこ
)
ウ
引転返
(
ひつくりかへ
)
した
中
(
なか
)
からばかり
出
(
で
)
るもんではねえで、
其
(
そ
)
の、
見事
(
みごと
)
なに
不思議
(
ふしぎ
)
は
無
(
な
)
いだが、
心配
(
しんぱい
)
するな
木彫
(
きぼり
)
だ、と
言
(
い
)
はつしやる、……お
前様
(
めえさま
)
が
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
て
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
八月十四日午前九時——もつと判り易く言へば
昨日
(
きのふ
)
朝の事——阪神線の
香櫨園
(
かうろゑん
)
停留場から電車に乗つた男があつた。車のなかは、
玩具箱
(
おもちやばこ
)
のやうな色々な人形でごつちやになつてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
掻き取つた
生漆
(
きうるし
)
を、町の市場に持つて行つて、そこで仲買人に売るのであつたが、フウトウの漆の市場は、あらゆる日常品が
揃
(
そろ
)
ひ、この日は、
玩具箱
(
おもちやばこ
)
をひつくりかへしたやうな
賑
(
にぎ
)
やかな素朴さで
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
玩
常用漢字
中学
部首:⽟
8画
具
常用漢字
小3
部首:⼋
8画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“玩具”で始まる語句
玩具
玩具屋
玩具店
玩具問屋
玩具交響曲
玩具品
玩具売
玩具染
玩具棚
玩具人形