“おもちやばこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
玩具箱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ人形にんぎやうは、はい、玩具箱おもちやばこ引転返ひつくりかへしたなかからばかりるもんではねえで、の、見事みごとなに不思議ふしぎいだが、心配しんぱいするな木彫きぼりだ、とはつしやる、……お前様めえさまつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
八月十四日午前九時——もつと判り易く言へば昨日きのふ朝の事——阪神線の香櫨園かうろゑん停留場から電車に乗つた男があつた。車のなかは、玩具箱おもちやばこのやうな色々な人形でごつちやになつてゐた。
掻き取つた生漆きうるしを、町の市場に持つて行つて、そこで仲買人に売るのであつたが、フウトウの漆の市場は、あらゆる日常品がそろひ、この日は、玩具箱おもちやばこをひつくりかへしたやうなにぎやかな素朴さで
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)