“おもちゃばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玩具箱83.3%
玩弄箱16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま水からあげたばかりのぬのを石にたたきつけたように、花と見える血沫ちしぶき四辺あたりに散って、パックリと口を開いた白い斬りあとから、土にまみれる臓腑ぞうふ玩具箱おもちゃばこをひっくりかえしたよう……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうして懸物かけものの前にひと蹲踞うずくまって、黙然と時を過すのをたのしみとした。今でも玩具箱おもちゃばこ引繰ひっくり返したように色彩の乱調な芝居を見るよりも、自分の気に入った画に対している方がはるかに心持が好い。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
屹度きっと極りが付いてう云う者と斯うと云う訳じゃありません、詰らん者を集めてうかれているのでしょうから、出し抜けに往って玩弄箱おもちゃばこをひっくりかえしたような芸者を揚げている所へ